お雑煮

美味しいね

2022年振り返り

お久しぶりです。

今年もADHDを遺憾無く発揮し、12/31に慌てて書き始めています。

昨年よりは沢山書くことが有るような気がしているのでジャンル別に。

 

 

仕事の話

 

1~3月は変わらず研修医やってました。

4月からの就職先はほぼ決まっていたので、あと数ヶ月なんとか耐えようという思いでした。仕事ぶりを振り返ると耐えられてなかったと思うんですけど(名推理)。

苦しい記憶に溢れているので、じゃ(軽く)流しますね……。

 

4月から一次の動物病院に就職しました。

教員&先輩研修医からの勧めでしたが、この選択は間違いではなかったと思います(22/12/31現時点)。

後になって知りましたが、研修医(主に東大)を経験した獣医師以外は殆ど受け入れてないみたいです。学閥ェ…。

二次の大学病院と一次病院では仕事内容も扱う領域疾患も大きく異なるのですが、病院側が新卒研修医上がりの知識・技術レベルを把握してくれていたので、ここは重点的に教える、この疾患は寧ろ最新情報をアップデートする、という方針で接して貰えて非常にやりやすかったです。

何より、ちゃんと昼ごはんが食べられる・残業が殆どない環境というだけでQOLが爆上がりしました。

勤務形態が不定休になったので練習やリハの調整が難しくなったのは難点ではありますが……。

とはいえやはり覚えることは多く、新卒をもう一度経験しているような感覚で、研修医時代よりも教科書や雑誌を読み漁りました。

自分主導で診療を行うという意味では、真の意味で獣医師人生がスタートしたと言えるかもしれません。

当初は教員たちの話をスプラップブックにしたような覚束ないインフォームでしたが、夏頃には『自分の診療』の形が定まってきたように思います。

アウトプットが安定するようになってくるとかなり余裕が出てくるもので、最近は再診で患者の元気な姿を見るのが楽しみで仕方ありません。

 

しばらくは現職場で経験を積もうと考えていますが、将来のビジョンは未だ曖昧です。

ただ、命を削りながらバリバリ働くよりは、特定のエリアで寄り添いながら診療するほうが性に合っているような気がします。

ただ技術は身に着けておいて損はないので、来年はもっとセミナーや学会に顔を出したいですね。

 

 

音楽の話

 

昨年末にE♭Bassを購入し、最初の本番はこちら。 

乗りはM.ArnoldのBrass Quintet No. 1とM.ForbesのCosmic Voyageでした。

この時期はチューバ復帰してまだ1年も経っていなかったので、E♭Bassへのチューニングと言うよりはチューバの勘を取り戻すような段階でした。

当時はそこそこ吹けていたつもりでしたが、録音聴くと慣れない楽器で必死に迷走している様が伝わります。

 

本番後、アンサンブルコンサートに聴きに来てくれた友人から「ろんくんはずっとチューバ続けてて欲しい」との言葉をもらいました。

特に深い意味もなく、何の気なしに放った文字通りの言葉だろうと思います。

もしかしたら本人はもう覚えていないかもしれません。

この時期は仕事の影響もあって技術的にも精神的にも不安定で、TAB以外の演奏機会はそもそも検討すらしていなかったので、このまま続けていてもまたいつか辞めることになりそうだな、と閉塞感に締め付けられていました。

しかしこの言葉に背中を押され、たとえアマチュアのレベルだとしても自分の演奏を望んでくれる人がいる――――と好意的な解釈を付け、無様にもチューバを続けていく覚悟が出来ました。

現在の自分の原動力になっている言葉です。

この場を借りてF氏に感謝を伝えたいと思います。

 

初めてチューバ試奏会に行きました。

時価』って書いてある楽器吹くの怖すぎ。

C管F管の運指全くさらってなかったしヨーク全く鳴らなかったので総評すると惨敗でしたが、かえってそれが『楽器に見合うだけの奏者になる』というモチベに繋がったので結果オーライ。

 

アンコンを経て、この時期は英国式ブラスバンドのE♭Bassを研究したいと考えていました。10月にTABの本番は決まっていましたが、さらに自分の世界を広げたい・あわよくば化け物みたいなチューバ吹きに遭遇したいという気持ちもあり、6月の東京ブラスバンド祭2022に参加することにしました。

 

英国式ブラスバンドのE♭Bassデビューにして、本年最大の修羅場でした。

リハ2回+当日合わせのみで本番10曲、さらに本番当日までE♭Bass相方との面識なしという、所謂『ゲネ本』に次ぐ人生初のガンギマリスケジュール。

みんな毎回こんなことやってんの?

おまけに知り合い一人も居なかったのでぼっち極めてましたが、足りなかった経験は積むことが出来たと思います。

 

このイベントで印象深かったのは、指揮者の「プロが本番で#落としたら次の演奏会呼んでもらえませんからね笑」という言葉でした。目は笑っていませんでした。

似た意味で、「お金の取れる演奏を」という言葉があると思います。

指揮者当人がプロだったので重みがあったのもありますが、自分の経験上お金(チケット代)を貰って演奏することが殆どなかったこともあり、クオリティの保証という観点で当時の自分に欠けていた視点でした。

どれだけ時間・余裕がなくても、プロアマの垣根を越えてより良い音楽を追求するうえで重要なマインドだと思い、以来彼の言葉を自訓としています。

 

そういえば、後のエンペB♭Bass相方と邂逅したのもこの現場でしたね。

 

 

次の本番はこちら

1年ぶりのTAB公演、そしてFire in the BloodとToccata Festivaという激アツプログラム。

メインが2曲とも『気持ちよく鳴らす』曲で、fffの開発が捗りました。

反面pppに関して、これはTABの悪癖だと思うのですが、ステージとしての弱奏を追求するため楽譜よりも人数を減らして演奏する、という手法がしばしば用いられます。それを受け入れていた時期もありますが、某T先生の音楽を経験して以来、技術的な問題に阻まれるのであればそれはそのバンドの限界として受け入れるべきで、規定人数でのpppを追求するのが望ましいと考えています。

Bass5人は非常に頼もしかったのですが、英国式ブラスバンドは十分な実力者が4人居れば過不足なく支えられるので、バンドとしてみるとやはりオーバーな気もしました。

はやくblu-ray観たい。

 

 

ついに🐧界隈と邂逅します。

発端はA氏のRTだったのですが、ドラゴンの年目当てで身内の申し込みが重なり、気が付いたらTABの面子で大所帯になってました。

本年で一番楽しかったイベントでした。

憧れの曲を出来た喜びもありましたが、スーパープレイヤーたちと共演している興奮、何よりT氏のダイナミックな指揮や音楽づくりにひと目惚れしました。

この衝撃が忘れられず、一晩考えて、翌日にはエンペへの参戦を決めていました。

ちなみにこの時に後のエンペB♭Bass相方と再会しています。

 

そして迎えた体験会、選考

正直なところ、エントリーした時点でE♭Bass・B♭Bassのこだわりはありませんでした。

しばらくE♭Bass触っているし、自分の能力で通用するならこのままE♭Bassプレイヤーとして極めても良いかな……とか、でもE♭Bassの希望者多いしもし落ちてもあわよくばB♭Bassで引っかからないかな……またそろそろB♭Bassでペダル吹きたいし、みたいなことを考えていました。

なので面談でB♭Bass打診されたときは(B♭管持ってないのに)二つ返事でした。

合縁奇縁でB♭Bassに舞い戻ったわけですが、ペダルなど技術的に取り戻していく部分はあれど、E♭Bassを経験したことで音楽性に深みが得られたと思います。

少なくとも、これまでのチューバ人生の中で今がいちばんB♭Bass好きです。

現在備品のYBB321をお借りして活動していますが、コンペ付きの縦バスじゃないと流石に限界があるので、新品・中古のYAMAHA YBB632S Neo、もしくはBesson SovereignまたはInternationalの情報をお持ちでしたらご連絡ください。

 

最後に、チューバ試奏会リベンジ。

半年ぶりとはいえ、多少は成長がみられたようで6/4モデルが鳴らせるようになってました。

D〇Cさん、縦バス入荷してください。

 

来年最初の本番はこちらです。

E♭Bassで乗っています。遠方になりますが是非聴きに来てください。

TABのcornet兼tenor horn(兼baritone)(兼tuba)(←何この…何?)とエンペB♭Bass相方も乗ってます。君どこにでも出没するね。

 

もうひとつ、4月にE♭Bassでアンサンブルの予定があります。

バナーが出来たら改めて告知します。

E♭Bassの乗り番全て終わったら売ってB♭Bass購入資金にしようかな。

 

今年はかなりアクティブでしたがインプットが殆ど出来ていないので時間を作って演奏会に行きたいですね。

 

 

自転車の話

 

研修医1年の時、楽器から離れていた時期に新たな趣味として始めたロードバイクですが、最近はめっきり乗らなくなってしまいました。

とはいえ、ひとつ大きなイベントに泊まりで参加してきました。

このイベントのために2ヶ月半の間ロカボダイエットして絞ってました。嘘です1ヶ月半しか保ちませんでした。

友人H氏と半年前から計画していましたが、二人の(主に彼の)ADHDのため何回かポシャりかけたタイミングがあったのでここに供養します。

・参加抽選を2人別々で行う←倍率は不明だが実際に落ちたサイクリストは観測されたので2人とも参加できたのは奇跡

・1週間前に練習と称して葛西臨海公園まで往復するも膝を壊しかける

・前日早朝の新幹線で尾道入り、現地登録だが予定していた集合時刻に2時間遅れる

・ロングコートを着て来てしまい長距離走行の荷物になる

クリート付きの靴で観光しクリートが壊れかかる

・数日間の健康状態をチェックするためのアプリを現地で初めてインストールする

・自身の集合グループを把握していない←参加抽選が別のため当然2人は別グループ

・当日朝起きられない

・朝起こしても起きない

・一刻を争う朝の荷造りに30分掛ける

・ヤニを吸わないと生きていけない

・2人の開始位置がかなり離れており合流できない

・イベント開始直後にお腹を壊しトイレに引きこもる

・その影響で関門通過できない可能性が浮上する

・イベント終了後まで2人は合流できなかった←1時間差

もうこれポシャったも同然だろ……

 

要リベンジ案件でした。

ライド自体は過去最高に楽しかったのでまた遠征したいです。

 

 

中本の話

何食食べたかも覚えていないほど食べましたが、2022年のTop3を貼っておこうと思います。

 

3位 アリゴポテタンメン 高田馬場

マジで惜しかった。ジャガイモの湯で加減以外は完璧だっただけに勿体無かった。

来年以降に期待。

 

2位 北極プルプル 渋谷店

今年ずっとこれ食ってた気がする。色んな店舗で代わる代わるやってたけど渋谷のが一番うまかった。

 

1位 北極JAPAN 市川店

いつもの。やっぱこれだね。

 

そういえば今年四季食ってないかもしれない。

吉祥寺遠いんだよな。

 

 

その他の話

報告することでもないかな…というのをぶち込んでます。

 

観に行った映画はファンタビ3、ゆるキャン△、FILM RED、戸締まりでした。

 

アニメはぼざろ、水星、リコリコ、スローループが良かったです。

 

漫画は忍者と極道にハマりました。

 

ゲームはアクナイ→MD→プロセカ→雀魂でしたが今は何もやってません。

エンペ落ちたらポケモンやるつもりでしたが通ってしまったので断ってます。

 

何もしてないのにパソコン壊れたのでデスクトップPCに買い替えました。

 

手狭になってきたのと、ペット飼おうと思ったのと、前職場周辺に住んでいて精神的に辛かったので引っ越ししました。

思えばこの時期は演奏会・ドラゴン会も被ってたのでかなり忙しかった。

 

最後に、今年買ってよかったものを。

チューバのミュート買いました。

電話して1日で準備してくれたD〇Cさん本当にありがとう。

 

 

総評

 

2022年は変革の年になりました(定型文)

激しい喜びも深い絶望も経験しましたが概ね平穏な生活を送ることが出来ています。

2023年はB♭Bass購入、そしてB♭Bassが似合う男になれるよう頑張ります。

 

来年もどうぞよろしくお願いします。

E♭Bassのマウスピースなんもわからん

熟達した金管楽器奏者達は口を揃えて言います。

『マウスピースは"沼"

 

お久しぶりです。理想の音が思うように出せないという悩み、多寡はあれど奏者万人の共通だと思います。多分に漏れず現在の自分もそうです。

一般的に金管楽器の出力は

『奏者×マウスピース×楽器』

と表されます。(掛け算順序問題に配慮している +1145141919点)

E♭管を始めた当初は自分の伸び幅が大きいので気になりませんでしたが、成長曲線のプラトーに達する頃はやはり停滞を感じてしまいます。

超人ならば自己の鍛錬で壁を乗り越えてみせる、もしくは壁など感じないのでしょうが、畜群たる私はマウスピースの換装という安易な選択に走ります。殊にチューバにおいては気軽に楽器を変えられる経済的富裕層は考慮しません。

しかしながら、マウスピースは個人の骨格・楽器との相性が明確に存在するため少なからず出力に影響し、そして他人の意見が全くと言ってよいほど参考にならない部分であります。一般的に良いとされているモデルは確かに存在しますが、出力が必ずしも望んだ音になるとは限りません。似たリム径・シャンク径のマウスピースだからと言って同じような音が出るわけではありません。まさに一期一会。

今回はそんなマ活のお話。

 

 

2021年12月、E♭チューバ(YEB-632S)を中古で購入。

E♭管は中学1年、チューバを始めたての頃1年間触ったきりで、以降10年以上B♭管しか触っていませんでした。当時使っていたマウスピースは確かYAMAHA BB-64、初級者向けのモデルですね。

試しにB♭管で使っていた「侍」で吹いてみたところ、鳴るツボを明らかに外しているような吹奏感。やはりE♭管用のマウスピースが要ります。

この時点で少なくともアンサンブルコンサートへの参加は決まっていたので、ひとまずはB♭管との差別化を図り、『明瞭感のあるクリアな音』、そして『高音から低音域まで幅広く音のコントロールが可能』な点を重視することにしました。

お迎えしたのはYAMAHA BB-CAROLINO(セルジオ・カロリーノ シグネチャーモデル)。詳しいレヴューは後程載せますが、先に挙げた点をいずれもクリアしており、レスポンスの良さが決め手となりました。アンサンブルでの使用感も申し分なかったのですが、後に英国式ブラスバンドE♭Bassへの適性は低いと感じるようになり、マウスピース再選定に至りました。

 

本題に入ります。

選定基準を書き出しましょう。

・吹奏感として抵抗は強めだけど、少ない息でもすべて音になるような変換効率の高さ。

・口当たりは固定感強めで安定。できれば銀メッキ。

・英国式ブラスバンドでの低音域を担う重厚さと密度のある音質。

・高音域やpppにも十分に響きを付与し、空鳴りしないこと。

・低音は割れにくいが割りたいときは割れるくらいのキャパシティ。

・けど音域はソロ曲レベルまでは求めない、hiE♭~lowE♭まであれば十分。

・リム内径、シャンク径、カップは問わず。(経験則としては32.5mm前後のリム径を好む)

 

こちらをもとに約2か月かけて試奏に帆走しました。

滅茶苦茶言ってるし大部分は練習によって解決可能であるという指摘は受け付けません。

 

 

今回の選定にあたり試奏したもののうち、代表的なモデルを紹介します。

わざわざ前置きするまでもないことですが、あくまで個人の感想であり特定のマウスピースに対する誹謗中傷を意図するものではありません。

 

YAMAHA BB-CAROLINO

リム内径:32.44mm スロート径:7.5mm

8ヶ月間使っていた初代相棒。一番音を作りやすい。自分の技術やアンブシュアが甘い部分も拡張してくれるような印象。ただ音が軽くなりがちでppp/fffに耐えられない。某チューバ奏者グループは『化学調味料的なアレ』と評していたが確かにそうかも。

ポケモンで例えるとゲッコウガ

 

YAMAHA BB-BOBO-SOLO-ST

リム内径:32.20mm スロート径:7.5mm

ソロマウスピースとして有名。セルジオと似た吹奏感だが音のツボが少し遠くにあり個人的に当てにくい。変換効率悪い。自分がセルジオを差し置いてこちらを選ぶことはなさそう。

ポケモンで例えるとルカリオ

 

PERANTUCCI PT-64

リム内径:32.00mm スロート径:7.8mm

F管で人気。B♭管でしばらくPT-82を使っていた時期があるのでアンブシュアは比較的馴染む。抵抗浅め。pppは申し分ないがfffで音が割れやすい。馴染めばセルジオより幅広い場面で使えるかも。

ポケモンで例えるとウォッシュロトム

 

VOLARE BT-01

リム内径:32.03mm スロート径:7.5mm

皆さんご存知ヴォラーレ。今回試した中で唯一金メッキ。そのせいか口当たり吹奏感音質音域すべてにおいてまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーじで合わなかった。1分だけ試して対話を諦めた。ここまで相性が悪いと「嫌い」と言っても良い。もう二度と触らないよ、ばいばい。

ポケモンで例えるとオニゴーリ

 

ROMERA BRASS Shimpei 38「忍」

リム内径:32.20mm スロート径:7.5mm

ボボソロと同じリム内径・スロート径。「侍」の時も思っていたけど丁寧にアンブシュアとブレスを作ったときは上質な響きになるけど、少しでも崩すと濁りが強調されるような感覚。体力持っていかれる。吹奏楽だったらかなり合うかもしれないが英国式ブラスバンドには適さないか。

ポケモンで例えるとカプ・レヒレ

 

Bach 24AW

リム内径:31.25mm スロート径:8.33mm

チューバ吹きなら皆一度は使ったことがあるであろうモデル。調べた限り国内の英国式ブラスバンドだとB♭E♭どちらにも採用されうるらしく、かなり人気。初級者向けのイメージだったが久しぶりに吹いてみるとなかなかダークな音に仕上がるし取り回しも良い。リムが狭いので慣れるまでに時間はかかりそう。音域とキャパシティは狭い。某後輩はこのモデル以外のマウスピースを使ったことがないらしい。童貞に操を捧げる処女のような信念貫いてて羨ましい。

ポケモンで例えるとメタグロス

 

Denis Wick Classic 3L

リム内径:31.25mm スロート径:8.78mm

24AWを原型にデザイン。E♭Bass界隈ではこのモデルがスタンダードらしく、何が合いますかという質問のほとんどで名前が挙げられていた。24AWよりもスロートが広いためか、響きは豊かで申し分ない。強いて言えばまだ軽さが残る気がしたが、購入直前までこのモデルにしようか迷っていた。

ポケモンで例えるとガブリアス

 

Denis Wick Heritage 3L

リム内径:31.25mm スロート径:8.78mm

形が特徴的。内部はクラシックとほぼ同型なはずだがリムの薄さのためか出力は全く異なる、というか音が軽薄すぎる。せっかくの24AW系統の音質が損なわれているうえに機動性に振り切るでもない。ホルンやトロンボーンのヘリテージはよく見たことがあるがチューバには全く合わないと思う。デザイン性に振り切ってしまった悲しい個体。

ポケモンで例えるとアブソル。

 

Alliance Les Neish

リム内径:31.25mm スロート径:8.68mm

こちらも24AWを原型にしたモデル。率直に言って一目ぼれしました。なんとか試奏機会を探していたのですがどの店頭にもこのモデルが置いてなかったので地雷覚悟で通販で購入。ここまで24AW系統を3連打したのはこのため。実際の吹奏感はClassic 3Lに近いがスロートがわずかに狭いためか音がまとまり密度が高くなった印象。少ない息で回せるのでpppのコントロールは容易。マウスピース自体の重量もあるためfffも破綻しない。唯一の懸念点は今まであまり使ったことのないリム内径であることだがどうせ慣れるので些末な問題であろう。そして何より意表がつける。

ポケモンで例えるとサザンドラ

 

 

というわけでLes Neishをお迎えしました。シグネチャーモデルとか特別感のある名前に弱すぎるだろお前。

 

沼に落ちたオタクは出口のない主観的評価の回廊に囚われ続ける性を背負っています。それなのに時折不安に襲われては通販レビューを読み漁り一喜一憂し、同担を捕捉した暁には逆張りという虚栄心が首を擡げます。オークションサイトに投げ売りされているGIDDINGSは藻掻きながら沈んだ哀れな開拓者の墓標です。これを読んでいる貴方が佳き出会いに恵まれますよう。

 

 

熟達した金管楽器奏者達はこうも言います。

『思っていた程音が変わらないことも多い。要は気持ちの問題』

 

P.S.

10月9日に武蔵野市民会館で会いましょう。

近況報告

お久しぶりです。

新生活が始まり一通り落ち着いてきたのでいくつか近況報告でもしようと思います。

 

・研修医卒業しました

3月末をもって、2年にわたる〇京大学〇物医療〇ンターでの研修が修了しました。

色々思うところはもうありますが、経験しておくべき臨床現場ではあったかもしれないがもう二度とやりたくないな、というのが率直な感想です。

同期に恵まれたことが唯一の救いでした。

ヤンソン像の前で中指を突き立ててる写真を撮ろうかなと思っていましたがわずかに残っていた理性が阻みました。

 

[ヤンソン像の前で中指を突き立ててる写真.jpg]

 

・北区の一次病院に就職しました

赤羽いい街ですね。

4月から勤めてまだ1ヶ月ですが、今のところ非常に良い環境で働けていると思うので精神状態は非常に安定しています。

不定休なのは玉に瑕ですが…。自分の名前で検索したらすぐ出てくるし、なんなら出勤表も掲載されているので勤怠情報は筒抜けです。

将来のことはまだ考えていませんが最低でも3,4年は同じ職場にいるつもりなので東京近辺にいる方は引き続き仲良くしてください。

 

・まだチューバ吹いてます

昨年末に投稿した通り、E♭バスのお披露目をしてきました。

 

↑これの真ん中で吹いてるのが自分です。

 

アンサンブルの肝は距離感だと思っています。

各楽器を統合する指揮者が存在しないため、テンポや表現の感覚は各奏者間ですり合わせる必要があります。

キューを出せれば楽ですが、楽器を動かしづらいチューバにとってはブレス、アイコンタクトが重要なツールとなります。

そういったシグナルの相互共有に成功したアンサンブルは一体感が感じられるためとても心地良く、完成度が高く感じられます。

 

その点で本番を振り返るとぼやげは申し分ないのですが、アーノルドは技術的な問題に終始してしまいアンサンブルとしてのクオリティには課題が見られました。

詰まるところ、奏者間でのセッションに必要なリソースを確保するためにはある程度の技術が必要なんですよね。

 

 

次の本番は10月9日の予定です。時間のある方はどうぞ。

本番後友達に「ろんくんは一生チューバ続けてほしい」と言われたのが地味にうれしかったので

 

 

・マスターデュエルやってます

飽き症の私にしては珍しく3か月以上続いています。

使用デッキは純エルド→叢雲ダイーザ→暗黒界未界域→純十二獣(XYZ)→十二鉄獣→電脳堺→メガリス(NR)→音響DDセフィラ→純壊獣(シンクロ)→閃刀オルフェ

ふわんだりぃず使ってみたい。

 

・中本供養

ここ数ヶ月twitterに載せていなかった分です。

ご査収ください。

 

 

 

 

メニュー名全部当てられたら中本奢ります。

2021年振り返り

こんばんは。21時から書き始めています。

年内間に合うかな……?

 

1月

ひどすぎる。

 

まあ当然ですね。

今更説明の必要もないと思いますが↑は北極JAPANです。

 

この時期ウマ娘2期が始まって騒いでた気がする。

ゲームはリステップやってたかな。

 

 

 

あと好きなDQRTA実況者のDQ11s配信を追ってました。

 

www.youtube.com

 

この月の買い物はSENNHEISER CX 400BT True Wireless

 

2月

ウマ娘アプリリリースまでのつなぎにアークナイツやってました。

 

そしてリリース日。

 

あとサークル同期の親友の結婚式行ってきました。

人生初結婚式だったので色々勝手がわからんかったが凄かった。

あの場にいる人間全員幸せ以外の感情生まれないだろ……

 

仕事はぼちぼちキツくなってきました。

 

3月

まだウマ娘やってました。

 

2年目の研修医が卒業を前に有給消化し始めるのできつかった。

めちゃくちゃきつかった。

たまに笑い話で出てくるけど当時は本当に笑えなかった。

酷いときは軟部外科研修医2人とかで初診3件、再診15件とかあったし。

 

あと友達に譲渡したはずの自転車がまだ名義変更されてなくて、深夜に電話がかかってくるというプチ事件もありましたね

 

あとDQ実況者の更新がしばらくなくて悲しかった。

 

4月

研修医2年目になりました。

3月の時点で相当きつかったのに、件数ほぼ変わらないまま後輩指導も増えて地獄でした。

この頃から特に仕事が粗くなりました。

 

 

本当に忙しかったのか写真やyoutube履歴で中身のあるものがほとんどありませんでした……

ウマ娘もやめました。

 

5月

若干マシになったらしい。

でも研修医同期が一人身体をこわして辞めました。

 

灼熱カバディにハマってました。

 

一気買いもしてますね。

 

式挙げた親友と一緒にサイクリングもしてました。

 

あと、あまりの多忙に判断能力が低下してたのもありますが、博士への出願をやめて迷走しはじめます。

 

息抜きに受験数学の整数問題解いてました。

 

6月

劇場版少女☆歌劇 レヴュースタァライトを5回観ました。

この作品との出会いは、この1年のメインイベントというだけでなく、今後の人生にも影響する大きな転換点であったと思います。

それほどまでの歌劇体験でした。

 

pairs始めました。

 

仕事のほうはだんだん麻痺してきて、心を殺して作業をしている気持ちになっていました。

同期研修医がマッサージ屋の女にハマっていたのを面白がってた記憶がある。

 

あと別記事で話したように、昔乗っていた英国式ブラスバンドに誘われました。

二つ返事でokしました。

 

この月の買い物はROMERABRASS Shimpei 45「侍」選定品

 

7月

仕事のストレスを発散するように楽器練習してました。

 

ワクチン2回目めちゃくちゃつらかった。

 

友人宅で偶然HGSSの動画を目にしてからしばらく金ネジキを狂ったように見てた。

 

式挙げた友人と霞ケ浦でサイクリングしました。

1周する予定だったけど自分のコンディションが悪かったのと鰻食べて満足してしまったので半周ぐらいでお開きになりました。

 

この月の買い物はヤマハ サイレントブラス™『SB1X』(ピックアップミュート™『PM1X』+パーソナルスタジオ™『STX-2』)

 

8月

診療科ローテで硬部外科(整形・神経)に配属されました。

2年目自分1人+1年目1人だったけど教員が協力的なのとope日の都合からQOLが回復しました。

あと去年は苦手だった整形外科学的検査と神経学的検査の精度が上がっており、成長が実感できたので率直に診療が楽しかった。

 

楽器も現役時代より真面目に練習してたかも。

チューバ購買欲はこのころから高まってきました。

 

ゲーム欲が再燃してきたのでアークナイツ再開しました。

その実況からオベリスクの人にハマったので共有しておきます。

www.youtube.com

 

あとぬきたし1&2履修しました。

 

9月

仕事は概ね順調。

とはいえ専科研修医2人は普通にきつい。

 

毎週のように2年目終わったらどうすんの?と聞かれるのが鬱陶しくなってきた頃ですね。

 

サークル同期親友×2の結婚式に行ってきました。

2回目ということもあって比較的平静を保てたけどエピソード話してる途中でいろんなものがこみあげてきてしっちゃかめっちゃかになってしまった……ごめん。

 

この月は演奏会本番も近くなり土日は練習漬けなので特に変わったことはしてないですね。

 

10月

演奏会がありました。

めttttttttっちゃ楽しかった。

演奏の出来としては絶賛するほどのものでもないし普通に粗もあったけど、メインとアンコール終わった後は絶頂してました。

こういう瞬間があるから音楽またやりたくなるんですよね(のだめカンタービレを参照)

 

打ち上げでsh-dさんにステーキ奢ってもらいました。

ありがとうございました。

 

サークルの後輩とフグを食いました。

なんでフグだったのかは忘れたけどめちゃくちゃおいしかったです。

てっちりも良かったけど特に焼き白子うまかったな。

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仕事のほうは秋採用の研修医が2人増えました。

辞めないといいな……

 

11月

そろそろ進路を真面目に考え始め、中途採用を中心に企業説明会や病院見学に行きました。

これまでアカデミア・少なくとも二次病院など専門性の高い方向に進もうと考えていたのですが、一次病院を候補に考えるようになったのはこの頃です。

 

研修医の同僚と登山しました。

ヤマノススメで名高い三つ峠です。

久しぶりのまともな運動でしんどかったけどヒルクライムと同種の達成感。

なんで斜めってるんだろう。

下山後のサウナぎもぢぇ。

 

この2日後に同じ面子で人生初合コンしました。

結果はお察し。

よてぃと一緒に「相手も悪かったよな」って慰め合ってたのが最高に陰キャでした。

 

危機契約#5 最高22等級でした。

 

12月

ローテが軟部外科に戻りました。

いったん離れていたおかげか診療業務を俯瞰的に考えられるようになり、特に技術的なスキルアップを実感できるようになりました。

 

進路決めました。

来年4月から東京北区のとある1次病院で働きます。

東京近郊在住の方、今後ともよろしくお願いします。

 

中古チューバ買いました。

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E♭管、縦バスです。(なおTABでのパートはB♭バス)

趣味でぼちぼちやる予定でしたが、来年4月にお披露目の機会をもらえたのでじきに告知すると思います。

 

呪術廻戦0を初IMAXで観てきました。

歌劇体験以来、映画の箱ってめちゃくちゃ重要だと思うようになり、必要かわからない課金をしてみたのですが大正解でした。

映像・音はもちろんのこと座席配置にも妙があり、前の人の頭が重ならない・端席でもスクリーンの視差が少なく、ストレスなく鑑賞できました。

この箱で劇ァ観たかった……

 

この月の買い物はYAMAHA YEB-632S、YAMAHA BB-CAROLINO SP

 

 

総評

2021年は良くも悪くも上下への振れ幅が大きい年だったと思います。

来年こそは、激しい喜びをとは言わなくとも、深い絶望のない平穏な生活を送りたいものです。

どうぞよろしくお願いします。

もっかいチューバをはじめたよ

楽器……吹きたいよね……

 

断っておきますが僕はテューバではなくチューバ派です。

 

 

中学1年から始まったチュービスト人生(ダサい)は、大学5年目への突入をもって漸く閉幕しました。

何?10年も吹いてたの?

 

 

何事に於いてもモチベーションに波はあります。

これまでにも、大学受験や獣医進学時など、一切チューバを触らなくなった時期はありました。

高校進学時すら、このまま音楽を続けようか、同じ楽器を続けようか迷った程ですから。

楽器やってた人は一度くらい考えたことあるんじゃないですかね。

『難しい!やめた!』というよりは、『続けようか…やめようか…』みたいな。

サークル引退後も、同期は次々と楽器から離れていく中、僕は先輩の楽器を借りたりしながらOB楽団に乗り、なんとか細々と続けていました。

しかし、研究室生活が本格化すると、『もう本当に終わりかな』なんて明らかな実感がありました。

チューバを買っていたら、もしかしたらもう少しでも延命できたのかもしれませんが……新品だと100以上、中古でもそれなりの楽器を狙うなら6-70は必要ですし。

僕はよく、チューバを買うことを車に例えるんですが、その単位の買い物になると苦学生の金銭感覚で衝動的な判断は出来ませんよね。僕はチキンなので出来ませんでした。

 

最後と思って臨んだ演奏会、10年に及ぶ歓喜と苦悩の日々がフラッシュバックして顔中ぐちゃぐちゃにしながら打ち上げで泥酔するんだろうな……と思いきや特に感傷に浸ることもなく翌朝を迎え、人間性の欠如に失望しました。

なんてことはない、モチベーションはとうの昔に尽きていたんでしょうね。

 

 

そんなこんなで楽器をやめ、多忙という言い訳のため音楽に接することも減った、元チュービスト(やっぱりダサい)が一人増えました。悲しいね。

彼はよく、『精神的・時間的・金銭的余裕がないと楽器は続けられない』と言い訳をしていました。

 

代わりに、というわけではありませんでしたが、それからの数年間は色んな趣味に手を出しました。

だいたいアニメに触発されたものですが……

だってもう履歴書の趣味・特技欄に楽器って書けなかったもんね。

 

 

アニメといえば余談ですが、音楽に関連する作品を一つ挙げろと言われたら、最近だと多くの人が「響け!ユーフォニアム」を選ぶんじゃないでしょうか。

2期にわたるTVシリーズ放送に加え、総集編含む数回の劇場映画化。人気作と言われて異論を挟む余地はないでしょう。

この作品の副次効果で、『チューバ吹いてました』と言って伝わるようになりました。やったね。

当時私もリアルタイム視聴していたのですが、見ているのが辛くなり二期の途中でドロップアウトしてしまいました。

扱っている題材に自身の思い入れが強すぎて、純粋に一作品として楽しめなかったのが原因の一つです……この辺はうまく言語化できたらいつか書きたいですね。

有り難いことに、10月1日にdアニメストア ニコニコ支店に追加されたので近々リベンジしようと思います。

因みに上記のお題ですが、僕が挙げるとしたら「のだめカンタービレ」です。

 

 

話を戻しましょう。

楽器をやめた餅野くんは、社会人になりロードバイクにハマっていました。なんでだろうね。

 

 

 

2021年6月27日

サークル先輩『ブラス乗らない?』(英国式ブラスバンドのこと)

 

 

『ぼくの楽器貸すよ』

 

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なんで????????????????????

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この先輩はサークルの時から大変お世話になっていました。

引退後もOB楽団でご一緒したり、楽器を貸してくれたのもこの人です。

飯も何回奢ってもらったか覚えていません。

僕が楽器をやめてからもtwitterでちょくちょく観測していましたが、僕自身は楽器を吹きたいとも演奏会乗りたいとは思っていませんでしたし、発信した覚えもありませんでした。

青天の霹靂とはこのようなことを言うんだなあ。

 

 

さてどうしましょう。

ちゃんと考えよう。

以前散々お世話になった義理のようなものは感じていましたが、断る選択肢を霞ませる程には影響しないため、公平にジャッジしますか。

できない理由ならいくらでも挙げられそう。仕事が忙しいこと、練習時間の確保が難しいこと、余暇が取れなくなること、ブランクの長さ、今の自分に鑑賞に堪えうる演奏ができるかどうか、音楽と誠実に向き合うことができるのか、楽しめるかどうか不安、マウスピースっていま手元にあったっけ、そもそも楽譜の読み方覚えてるかな、手入れ始めたらまたお金かかりそう、チューバって重くて鈍くさくて操作性悪くて息持ってかれるから疲れる割に報われないんだよな……モチベーションに関してはどうだろう。楽器を絶対にやりたくないとは思っていないな。積極的に今すぐなんとしてもやりたいとも思ってはいないが。オリ急あるじゃん、メイン曲は知らんけどスパークなら大外れはしなさ

みれぃ「チューバは好きぷり?」
ぼく「うん!」
みれぃ「じゃあ、大丈夫ぷり!」

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そういうことになった。